1990年代半ばには日本国内においてもERPの導入が本格化し、ERPに蓄積されたデータの分析・有効活用が求められるようになりました。こうしたニーズに応えるべく、最初のSAP NetWeaver Business Warehouse(以下、SAP BW)がリリースされたのは、今を遡ること20年以上前、1998年です。SAP BWに期待された役割は、ERPで日々生成されるデータを活用した経営指標の可視化、多次元分析です。SAP BWはその後も複数のバージョンに渡り機能拡張が続けられてきましたが、2011年にインメモリDBであるSAP HANAがリリースされ、アーキテクチャ上の大きな転換点を迎えました。
本冊子では、SAP BWの役割や機能、導入当時の期待を改めて振り返ると同時に、現在お客様が導入されているSAP BWがどのような転機を迎えているのか、ここから先はどのように運用していけばよいのかを解説しています。次世代に求められるデータウェアハウスについて考えるきっかけとして、お役立ていただければ幸いです。
1. SAP BWに「期待」したこと 1-1 実行系から情報系、計画系への情報統合 |
2. SAP BWのアーキテクチャ・機能概要 2-1 SAP BWのアーキテクチャ |
3. SAP BWの「現実」 開発・保守・性能面での限界① |
4. SAP BWのこれから 次世代データウェアハウスソリューションへ |
まとめ |